日本国民よ、今こそ読もう! 謙虚にして尊き理想 ヤミ練の美学
自分の中で、野球3大漫画といえば「巨人の星」「ドカベン」そして「キャプテン」であります。どれも素晴らしい作品ではあり、根っからの巨人ファンとしては「巨人の星」を推すべきなのですが、やっぱり一番は「キャプテン」。
その理由はズバリ、ヤミ練の美学にあります。
とくにズバ抜けた才能もない主人公、公立墨谷二中野球部キャプテンの谷口が、強豪私立の青葉学院を倒すべく、通常の部活での練習の後、他の部員にその姿をアピールすることなく(でも隠しはしない)、日々神社の裏でひたすら練習し、一度は惜しくも負けたものの次は劇的な勝利を迎えるというお約束のカタルシスが訪れるわけです。
それは一見、努力一色ともいえますが、努力とヤミ練は同義語じゃないんですよね、自分の中で。努力って、どうも報われることを前提にやっているような気がするんですよ。いや、そりゃね、誰だって報われたいですよ、努力してりゃ。でもね、努力って報われなかったら、無駄って言うじゃないですか。無駄になったって思うから、報われないor否定されたりすると怒っちゃう人が出てきてですね、逆恨みしたり引きこもったりしがちなんですよ。
じゃぁヤミ練は根性か? 根性とヤミ練もまた同義語じゃないんですよ。もちろん、根性ないとできない部分もありますけどね。根性って、辛いのを耐えるって意味のがデカいというか、ある種辛きゃ辛いほど、耐えれば耐えるほど偉いという価値観ってな気がしてですね、ともするとシゴキとかイジメとか、さらには体罰とほとんど区別がつかない悪しき体育会ノリに発展しかねない要素が含まれてるような気がするんですよ。もちろん、自分は辛いの痛いの嫌いですしね、ヤルのもヤラレルのも。
ではヤミ練の本質とは? それは自分の理想に近づくための必要条件であると考えます。目標ではなく理想なところがポイントです。目標は達成すれば終わりですし、達成できないと意味がないんです。次なる目標を立てるってこともあるでしょうが、そんな次なる目標ってねアナタ、そんなに何度も気分乗らないですわ、実際のところ。
でも理想は違います。終わることはないし、到達できないからといってダメなわけじゃないんです。少しでもそれに近づけてれば、その都度満足でき、そしてさらに上を目指せるという非常にポジティブなものなのです。
「巨人の星」のいけないところは、父親の果たせなかった夢を無理やり息子に託し、子供の人権無視して強制させるところにあります。よって、主人公の星 飛雄馬は常にオヤジに怯え、そして勝負に負ける、すなわち目標未達となるとスネて自暴自棄となってしまいます。ここしばらく再放送されないのは、単に古いとかプロ野球および巨人ファン離れとかではなく、“幼児虐待”で訴えられかねないからでしょうかね?
で、一方「ドカベン」ですが、これはもう野球というよりも、プロレス的というかWWF的というか
次から次へととても高校生とは思えない個性派キャラが登場しまくりながらも、最後は寡黙で自己主張もない一番の木偶の坊キャラな主人公、山田太郎が何でかホームラン打って終わる。陰では練習してるのかもしれませんが、超人的な身体能力、テクニック、理論、洞察力、排球の読み、そんな主張は一切なし。
でも打つ。黙って打つ。そしてノソノソとベースランニングし、葉っぱキャラ・岩城から浜ちゃん級の飛び突っ込み。「ドカベン」という言う割には「ドカベン」と周りから呼ばれることもなく、メシを食いまくるシーンも僅少。主張はせいぜい度肝を抜く周りの個性派キャラによる突飛な行動に驚く程度。でも周りはそんな木偶の坊・山田太郎をライバル視&強烈リスペクト
次から次へと登場するキャラとの対決は面白いことは面白いですが、個人的にはもっともシンパシー感じないですね。
だから「キャプテン」なんですよ。もう練習だらけ。キャプテン谷口のこれ見よがしでないひたむきなヤミ練の姿に、生意気な後輩・五十嵐も、五十嵐に先を越されイジける先輩丸井も感化され、それが周りの部員にも伝播し、その姿勢はさらなら後輩にも受け継がれる。全員がそれぞれの誇り高き理想の下、ヤミ練通り越して年がら年中練習練習。勝っても負けても練習練習。誰も辛さに耐えてるわけでも人を妬むこともなく、野球強豪校の地位を確立。それでも個々の理想は高く、決して貪欲に、他を蹴落としてまでというような勝利至上主義に陥ることなく態度は謙虚
もう設定や登場キャラがホントに純粋で理想なんですが、そんな「キャプテン」の連載も一旦終了し、続編となる高校生編「プレイボール」へと繋がりながらも、連載途中に作者が自殺。多少のケンカシーン(暴力というニュアンスは異なります)はあれど、セックス、ドラッグ、イジメ、マネーなどダークで陰湿なものは一切登場しない漫画を描きつづけた作者自身に、不幸にも自ら命を絶たなければならなかった悩みor理由があったのか、否、むしろ「あった」からこその孤高で純潔な理想郷的漫画だったのかも知れず、少々やるせなかったりするわけです。不謹慎ではありますが、こんなエピソードも単なる野球漫画で終わらない魅力でもあります。
コメントやマスコミに対する態度には、いささか(?)なときもあるものの、その残した実績、野球に対する姿勢やプレイに関しては非の打ち所のないイチローも、少年時代「キャプテン」を愛読してたそうです。「巨人の星」でも「ドカベン」でもなく「キャプテン」なんですよ。
才能だけでも努力だけでも根性だけでもなく、それらがすべて備わった者が抱く誇り高き飽くなき理想。それを謙虚に、その理想に一歩でも近づくために、「キャプテン」読者の採るべき行動は、ひたむきなヤミ練の繰り返ししか考えられません。オフシーズンに滝に打たれたり、試合前にニンニク注射打ってみたり、はたまたササミ食いまくって肉体改造試みたり
そんなわかりやすいパフォーマンスは微塵にも見せません。「ドカベン」に出てきてもおかしくないような天才的バッターなのに、イチロー、アナタの根底にあるものは「キャプテン」だったのね(ハート)。
そのヤミ練は我々素人には想像もできないほどハードで、加えて周りの期待による精神的プレッシャーもハンパじゃないんだろうけど、それは自身の理想に近づくための必要条件。
嗚呼イチロー、オレはこれからもキミを応援しつづけるよ、ず~と。
と、かように自分の人生の指針は「キャプテン」に集約されており、35歳になった今も、人種国籍性別宗教に関係なく、「キャプテン」愛読者にはシンパシー感じてしまいます。これを傑作品といわずして、なんていいましょう。
オンナができない人も、仕事がうまくいかないor見つからない人も、引きこもりな人もニートな人も、今こそ一緒に「キャプテン」読んで、謙虚に己の理想に向かってポジティブに生きていきましょう。ヤミ練してない人に訪れる幸せは運頼みでしかありませんが、ヤミ練してれば、何かしらの幸せは訪れるはずだと信じております。それは今までやってきたヤミ練が無駄だったと気付くことだけなのかもしれませんが。
深いぜベイビー、サンキューベイベー。
ヤミ練最高!! やっぱヤミ練は美しい!!
嗚呼、また読み返したくなってきた。
恥ずかしながら、ベスパです。高校1年の夏、バイトで貯めた10万円を頭金に、新車で購入して以来乗りつづけている、言わずと知れたイタリアのド定番スクーターです。以来さまざまなスクーターやオートバイ、それにクルマと乗り継ぎましたが、新車で購入したのもこれが唯一であり、手放すことなく現役で今も走っております。
そりゃ購入当時はイチびってましたよ。初めて所有したバイクにして、ジョグやDJ-1だとハシャぐ同級生とは一線を画し、当時原宿・青山・渋谷あたりを流した日にゃ「オレってば超オシャレじゃん」と勝手に浸っておりました。今もそんな若者を界隈で見るにつけ「甘酸っぱいのぉ」と目を細めている次第であります。
しかし同時に、イタ車ゆえのマイナートラブルに悩まされ、路駐してればエンブレム引っ剥がされたり10円パンチくらったりと悪戯され、オマケに当時の国産7馬力スクーターには余裕でブチ抜かれるという辛酸も何度なめさせられたことか
。
でも若さゆえですかねぇ。マイナートラブルにはバイク屋に入り浸ることでスキルを上げ、悪戯対策には交番付近に停めるというテクを覚え(あ、今やると怒られますよ、もちろん)、非力さはボアアップ、チャンバー、ビッグキャブというお約束エンジンチューンで克服。
かと思えばモッズにハマり、ミラーだライトだとクラッシュバーだとデコトラ化し、新宿のJAMだツバキハウスに夜な夜な繰り出しているかと思えば、今度はバリバリマシン系に開眼。エンジン、足回り、ブレーキとチューンし、トドメはボディの剛性が足らんと鉄パイプ貫通。ヒザ擦ってステップ擦って、エンジン2~3回焼きつかせて、挙句には軽トラに突っ込んで前歯8本折って、それでも直し、乗りつづけてきました。
自分はもちろん、当時の友人、そして歴代の彼女やガールフレンドを数々乗せ、走った距離は3万キロオーバー。20年の割には少ない気もしますが、基本的に都内しか走らず、かつては自動車雑誌の編集部でも働くほどクルマにハマっていたことを考えれば、まぁまぁの距離です。そんな甘酸っぱい思い出をのせて早20年。それがこの写真の姿です。ボディはサビサビ、フレームはガタガタ
もはやボディを磨くことも、マメにメンテするなどあるわけがなく、一方どこに停めておこうが窃盗団も現金買取業者も手を出すことなく、渋谷・原宿に繰り出そうが「オレってば超オシャレかも」なんていう自意識もなくなりました。
何というか解脱しましたね。
故障すれば何が原因なのかもわかり、逆にこうすれば壊れないという乗り方も身につき、これ以上速くしよう、キレイにしよう、カッコよくしようという欲も見栄も消え去りました。よく「エルメスってホントによくできた道具なんだよねぇ」などとのたまい、ラフに使いながらも、どこかでそれがエルメスであるという自意識が捨てられないのとは明らかに違いますし、エイジングというのとも違います。ここまで汚くなりますと、誰も欲しがらないし、誰も興味を持ちません。自分でも乗ってて楽しくなることもありませんし、快適でもありません。が、半径10km以内の移動手段としては過不足はなく、生活を楽にしてくれるホントのアシであり、道具であります。そこらのママチャリなら買って1週間から1か月でアシ化し、記憶にも残らない存在ですが、自分にとってベスパはアシ化させるのに20年かかり、同時に20年も飽きさせずに存在してくれました。50年以上も前に登場し世界中で愛された、もはや説明不要のド定番傑作品とは、それくらいパワーがあるものなのです。改めて凄いです。そしてこれからが、ヨーロッパなどで走り回る、真のベスパ道の始まりだと思っております。30年目指してこれからも乗り続けます。
ビギン歴14年目。忙しくしてないと死んでしまう、奇特な37歳。
ビギン配属10年目の36歳。時計、革などを担当。趣味は世界遺産めぐり。
最近、巨人の調子が上向きなので心も平穏。5月末にひとつ歳を加える35歳。
ビギン歴8年。もうすぐ35歳。番長の真似してピアスを開けた(ウソ)巨人ファン(これマジ)。デブ。
今年猛威をふるったスギ花粉は乗り切ったが、近ごろ鼻ムズムズな33歳。
Begin歴5ヶ月。男性誌への復帰で物欲沸々な31歳。嗚呼遠のく結婚・・・
“どこでも快眠、いつでも便乗”が基本。28歳まであと2か月、負け犬道爆進中。
食べた分だけしっかり太り、新陳代謝の低下=老化を感じる27歳。虎キチ。
ビギン歴なんとか3年目。珈琲は高卒デビューとやや遅咲き。
ビギン3年目。体重は変わらないのに、丸くなったと評判の24歳。
懲りずに金髪にして、いつまで経ってもヤンチャ気分が抜け切らない29歳。
睡眠時間を確保するため最近では寝癖を直すこともしなくなった26歳。