ミタメで選ぶ、漢のハイエンドオーディオ道。静電型スピーカーQUAD ESL57
「人生をまじめに生きてる男は必ず500枚以上のレコードを持ってる」(c)ニック・ホーンビィ---【注1】
「音源を再生するためのAV機器には、レコード購入に投じた額の1/3は投資するべき」(c)石田衣良
譜面は読めないんだけども音楽好きを自認、つまり所有するレコードの枚数でなんとか自尊心を保っている私(←間違ってます)。敬愛する英日2作家の先達のご意見から導かれたのは、音楽好きを自認するオトコたるもの音響道求心!という命題でした。
そりゃそうです。ちゃんと聴いて楽しまなきゃ、壁一面のレコードはタダの不燃ゴミ。ということは私=オタッキーなコレクター!? その引け目を払拭するには、数十万円クラスのAV機器、踏み込んだら帰ってこれないと噂のハイエンドオーディオにまい進するしか道がない!のでした(←そんなことはない)。さぁ轟かせ、迫力の重低音。迷わず行けよ、行けば分かるさ!
分かりませんでしたよ。
だってさ、作家サマの豪邸ならともかく、市井の民間人宅は周辺環境が大きな音出すのゆるさないんだもん、モン、悶々。
としていた夏のある日。TRUCKとゆー大阪のオシャレ家具屋さんに遠征したとき、そこに置いてあった英国製のタンノイ社ヴィンテージスピーカーに出会って悟りが開けました。柔らかなジャズの調べを運ぶ、家具と相性バツグンな木目スピーカーの佇まいたるや、嗚呼。そう、スピーカーは音だけじゃない、見た目こそ重要だったんだ!(←たぶん間違ってます)
前置きが長くなりましたが、開眼後に探しまくり、親に内緒で解約した定期をブッコンだのがこのQUAD(クォード)です。佐野市のラジオ少年あがりのおっちゃんから、「若いのにQUADの良さが分かるたぁエライのぉ」と佐野ラーメン奢ってもらいつつ譲ってもらった(おっちゃんゴメン、おれミタメで選びました)、QUADのESL57です。家具屋TRUCKで刮目させられたタンノイとは別メーカーですが同じ英国製、ヴィンテージです。ど~よこのツラ構え。モノ好きの男友達たちはまず興味津津つっこんでくれるね。(一方、女の子は確実に引くね)。
これは通常のスピーカーと違う「静電型」という原理ゆえのカタチで、やたら大きく薄い平面部には振動板電極が入っていて、そこに電荷をかけて鳴らす仕組み。ゆえにスピーカー1つにつき電源が1つ必要という面倒くささ。特徴としては、歪みの少ない音が平面状に広がるので、リスニングポイントを選ばないこと(らしいです)。なんでもヨーロッパではクラシック音楽を録音するときのモニターに使われていたという名機。ま、100%ミタメ優先で選んだゆえ小難しいことはよくわかりませんが、ボーカルものやサントラを再生してみると、放たれた音がマジ部屋中に漂ってる! この愛機でジャック・ジョンソンやらミニー・リパートンやらブロッサム・ディアリーやらを聴くのが(余裕があるときの)休日の至福な定番です。
ちなみに最近、ミタメで選ぶならトータルコーディネートでしょ、と同じくQUAD同年代製のパワー&プリアンプも購入。で、先達のご意見を聞くと、やれケーブルはメーター100万円クラスがいいとか、東京電力に連絡して大規模なアース工事したほうがいいとか、電信柱との距離が大事!とか
オーディオ道それは険し。こりゃ、理想の音楽環境を実現するには引っ越しを考えなきゃダメかも。
【注1】『ハイ・フィデリティ』(新潮文庫刊)より。30代の中古レコード店主が彼女に捨てられ「失恋について歌ったポップソングばかり聴いてるから振られたのか、その逆なのか」悩む物語(泣)。怒号の音楽ウンチクで脇かためつつ、なのに全英ミリオンセラー!の名作なのだ。読むべし。
男の料理。それがときに強力な武器になるのは、読者の皆様方なら既にご承知おきのことと存じます。でもね、僕を含め、♂みんながみんな料理できるわけじゃないのよ! 料理はそもそも女の仕事だァアアアアッ!!(←ウソです)――そんなこんなで悶々してた春先、山奥の残り雪がキラキラと氷解してくように晴れやかに、ついに模範解答にたどり着きました。安価にして、手軽で、かつこだわれる男のための珠玉の料理ツール。それは
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